新しい年度を迎えました。
あなたは、今、さあこれからどうしよう?次の一歩をどう踏み出していこうかと、思っていませんか?
その際、思いの中にあるのは、何でしょう?
「こうなったらいいな」といった期待でしょうか?それとも「こうなったら、どうしよう」といった不安でしょうか。
いずれにしても、一歩先のことは、未来のことだから、どうなるかはわかりません。ただ未来に何らかの成果を上げようという思いを持って、進んでいく人は多いと思います。
しかし、「成果を上げるために、どう進んでいったらよいかわからない、得られないのではないかと思い、もう前に進めない」と思うときは、“描けない、将来”、“不安な先行き”が、気になり、動きが止まってしまい、苦悩が始まります。
原因はいろいろあるでしょう。経済的なこと、仕事のこと、職場や、家庭内の人間関係のこと、などがストレスとなって心の負担となっていくようです。
確かに、大きなストレスのゆえに、動きが止まってしまい、苦悩を抱えることになるのですが、往々にして、人は、苦悩の中身を、よく考えてみるより、苦悩の中身を丸ごと抱えた、気持ちの重さ故に苦しくなることの方が多いように思います。
ああ、また、嫌なことが繰り返される、という思いが、一段と苦悩を深めるのです。このようにネガティブな思考は、行動に入る前から、否定的な結論や、後ろ向きな発想を、心の中で繰り返すので、どうしても、気持ちが、内向してしまい、過去に繰り返された否定的連鎖を引き出してしまいがちです。ネガティブ思考のカプセルに入りやすくなるのです。
こうなると、現実から一層、遠ざかってしまい、ますます苦悩は、居座ってしまうでしょう。
どうすればよいのでしょう?この時、まじめにカウンセリングを受ける人にとっては、カウンセリングは役に立ちます。
心の内に分け入ってみましょう。
このときの心の中の状態は、ネガティブ思考のふたに覆われた状態になっています。気分もブルーになり、心の中心は奥に引っ込んで、暗くなっており、支配的な人間関係やいじめなどによる嫌な気分、嫌な状態がふつふつ思い起こされ、この嫌な感情に邪魔され、思考が働きにくくなっています。感情的になると心の中が動揺し、思考は、働きにくくなるのです。
さて、カウンセリングでは、まずどのようなことで悩んでいるのか、またそれをどのように思っているのかなど、悩んでいる気持ちに沿いながら、カウンセリングを進めていきます。そうすると、内向していた気持ちが、だんだん、問題を話していくことにより、はっきり外に表れてきます。そうすると、問題の形が少しずつ、見えてくるようです。相談者は、自分の心の内を、何度も何度も、振り返り、自分の思いの核心に進んでいけるようになると、考えがまとまり、「そう、私の気持ちはこうなんだ、こう思っているのだ!」と心が決まってくるようです。
この過程は、時間的には、問題の複雑さや、相談者の性格などにより様々ですが、気持ちが軽くなり、心の安定、落ち着きを取り戻せるといった、カウンセリングの効用がみられて、問題解決へと進んでいくようになっていくようです。
ぜひ、何らかの問題で悩まれている方はカウンセリングの効用を試してみることをおすすめします。 |