私達は、あるときふと、自分はこれをしたい、こういう風に進んでいきたいと思っていることに気づくことがないだろうか。
例えば、戦争の場面をテレビで見ていて、
「戦争っていったい何なのだろう?」「どうしたら、戦争がなくなるのだろうか」「そのために自分は、何ができるのだろう」このように考えていくと、実際の戦場の場にいくといった機会が来るなら、その機会をとらえ、その体験に入っていくことを選択することにもなるだろう。
ジャーナリストの方で、戦争の悲惨さを映像で伝えるといった行動の途上で銃弾に倒れられた例は
過去に何例も報道されている。実際、私達は、彼らの仕事によって今の世界の真実の姿を知ることになる。
このように、人は、何かに出会い、関心を持ち、その中に入っていくことによって、
中に含まれている問題に気づき、自分の方向が見え始め、
使命がはっきりしてくるようだ。そして、自分自身のストーリーが始まっていくのに気づく。
多くの物語は、多くの人達が、遭遇したものごとと、その生き方を通して、今日の私達に伝えてくれている。
その中のあるストーリーに惹かれるというのは、きっとそのストーリーの描いている問題とあなたの問題が、何か共通するものがある、ということではないだろうか。
きっと、多くの物語には、多くの人生を生きる上でのヒントがつまっており、
私たちの人生は、自分だけの孤立したものではなく、
多くの人の歩いてきた道のりと共通の基盤の上に、
新しい、トライアルとして期待されている、と思えるのである。
こんな思いを持って、「物語」と「出会い」そして「人の心」というテーマでのワークを始めようと思います。
H24年8月24日
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