癒されたい、人は、疲れて落ち込んだ時にそれを思う。
ふと見上げると、青空と雲の織りなす、澄み切ったブルーと白の調和、そして、その下には、地上の、世界が、広がっている。
木々の語らい、今度は、緑と黄色の織りなす、バリエーションの世界の広がりである。
その下に、ベンチがあれば、音楽が、感覚と感情を呼び、流れていく。
この癒しの雰囲気に、色を添える、どんな条件が隠されているのだろうか?
それは、時間の流れではないだろうか。
東京に、ベンチを置いても、しっくりこない。パリだからこそ、枯葉と、人の思いが、雰囲気を醸し出す。
そこには、
「立ち止まる」
「物思い」
「流れる川のせせらぎ」
が、人の思いを、大事にする文化に寄せて、人生の一場面を映し、深みを添える。
そこに、人生を感じるのはなぜか?
空という全体の中の、人の生活の一場面そしてそれがずっと続いている、まさに人生の流れを感じさせるものである、人は、全体の中に、調和しておさまると、ほっとして、安心感を感じるのではないだろうか。
それは、見慣れた場所が、大きな空に包まれている自然の居場所とも思える悠久の場所だからではないだろうか。
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