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心理コラム「野の花のささやき」スタート!

心の問題は私たちにとって何でしょう?
それは私たちを悩ますものであり、又それを通して、成長を促すものでもあります。
色んな事柄を体験していく中で、問題の受け止め方、解決の仕方のヒントなどが得られる事を、心理コラム“野の花のささやき”欄でご紹介していけたらと思います。

プラス思考への鍵、
〜ちょっとした手がかりを見つけ、実行し、自分への信頼を増すこと〜

自分の力を信頼するか、しないかで物事に対する態度がずっと違う。もちろんその行動の結果は言わずもがなである。
例えば、試験に対しても、自分の力を「できる」と言うふうに認識すると、一つ一つの問題に対しても身が入るものである。このことは、なぜ好きな科目はうまくいくのに、嫌いな科目はうまくいかないか、ということによく見られる態度と行動、思考の結果と同じことを意味する。

つまり、好きな科目は、「知りたい」という気持ちが、既に入り込んでおり、その気持ちが思考や行動、努力を導いている。逆に、嫌いな気持ちは、「できないんじゃないか」とか、「失敗しそう」という気持ちが入り込み、あきらめ半分の気持ちでやることになり、「やっぱりできそうもない」という気持ちに引き摺られて脳に負荷がかかり、意気消沈してしまうだろう。マイナスの気持ちは、何とかしなくてはと思う気持ちが働き出すので、原因探しにさまよい、ますます自分の行動と考えに自信を失っていくのである。
ここで考えて欲しいのは、プラスの気持ちで関わる時とマイナスの気持ちで関わる時の違いである。

プラスの気持ちは、『できる』『分かる』『見える』などと、全体的視点で物事の要所、要所の関連性をつかんだ時、或はつかめそうな時に感じる気持ちである。しかもその物事に対する答えのうちの一部分は持っていると感じられる時である。その一部分に乗っかって、上に上がれるから解決法になるのであろう。その一部分の取っ掛かりがすごく重要な踏み台になるというわけである。

これをゲシュタルト心理学(心理学の一学派)ではゲシュタルトを作る、という。ゲシュタルトとは部分、部分が一つの意味あるまとまり、意味ある全体となることをいう。
よく挙げられる例が、チンパンジーの例である。チンパンジーが、戸棚の上にあるバナナをとりたいのだが、いくらジャンプしても取れない。そのうち、チンパンジーの頭は、ふと、もう少し自分の背丈が高ければと思うだろう。そこで、自分の背丈は伸ばせないけど、高い台があれば、きっとうまくいきそうだ。アッ!あった、あの踏み台はいいかも。乗ってみると残念!まだ30センチくらいのところで取れない。何か良いものはないかな?と見まわすと、棒が目に付いた。さてチンパンジーはひらめくだろうか?そう、次の場面では、きっとおいしそうにバナナを食べていそう!

つまりここでのゲシュタルトの完成は、チンパンジーが戸棚の上に置かれているバナナを食べるのに、踏み台と棒を使って、高い戸棚の上のバナナを取ることが出来たから、バナナを食べるのに成功したという次第である。その際、チンパンジーがどこで「バナナを取れる」と思ったのだろうか?きっと、踏み台に乗ったときではないだろうか、ここでチンパンジーは勢いづいて、「取れる、取れる、取らないでいるものか!」と思った筈である。棒を見つけるまで、ほんの一歩だったのだ。 問題は、私たちが、いつ、どんな時、マイナスの気持ち、「できない」と思うようになるのであろうか?

よく、わからないときは、「手も足も出ない」という表現がなされる。取っ掛かりが見出せない状況である。そんな状況で、いくら周りを見ても、見えてこない筈だ。なぜなら、上に立つ視点を取れないから、見えてこないのである。こんな時にはまず、推理小説じゃないけど、‘踏み台’になる手がかりを探すことだ。そしてそのときに必要な状態は、自分にプレッシャーをかけないで、自由に物事を見、考えることだろう。チンパンジーのように、「できる」、「できる」と自分を励ましながら・・・。

できるひとは、実にうまい‘踏み台’をみつけるものだ。

例えば、広い庭をしばらく手をいれずにいたらあっという間に草がはえ、アーこの庭の草取りを全部しなければならないのか、と思うとうんざりしてしまうものだが、これを、『今日は畳1枚分だけ、草をとっておこう』と思って取り掛かったなら、案外、やる気が出て、明日は、2枚分という具合にやっていけそうとなり、いつの間にかきれいになって満足という結果になる。人は、大きな「苦労」はとてもできないと思いがちだが、それを小さく、やりやすい順に整理していくと「できる」という希望が持てるようになってくるものだ。「千里の道も一歩から」で、自分なりの一歩を歩き出すことによって、「できる」という気持がついてきそうである。

このことは、また他の行動についても言える。
対人関係や仕事の面に関しても、過去の体験で、うまくいかなかった対人関係や仕事に関してのもろもろのイメージは、脳に対してのストッパーとして「これ以上やってもダメだよ」と、働く、逆に上手くいった体験は、行動の強い誘引となって、自分の力を出すよう、『できる、やってみよう』と脳にどんどん指令を出すだろう。
要は、結果の多くの部分は、物事に対して自分にプラスの気持、自己信頼の態度で対応するか否かにかかってくるようである。そのためには、自分の臨む方向に舵を取り、自分のやりやすいようにやる方法を日常の経験からよく知っておくことが大切になる。

さああなたは、自分の行動の中で、上に挙げた例やチンパンジーの踏み台のような、やりやすい取っ掛かりをいくつ見出すことが出来るだろうか?日常の経験の中で、自分の可能性を試したくなってきていないだろうか?あなたの好奇心がきっとあなたを引っ張って行きそう!

 

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●現代の心の問題、うつ、パニック、適応障害、への対応 〜心のバランスの回復を〜
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●共感と生活の充足 〜底で共感し、通じあう生命の姿〜
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●心は周りの世界と共鳴する〜創造と文化と私たちの生活〜
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