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心理コラム「野の花のささやき」スタート!

心の問題は私たちにとって何でしょう?
それは私たちを悩ますものであり、又それを通して、成長を促すものでもあります。
色んな事柄を体験していく中で、問題の受け止め方、解決の仕方のヒントなどが得られる事を、心理コラム“野の花のささやき”欄でご紹介していけたらと思います。

生き方の心理学1 〜心の可能性を広げる明晰な考えが、今後の人生を左右する〜

それは、今までの私たち人類の歴史の中で、科学の知識が果たした役割と本当は、同じ働きである。 かといって、表にはっきり、結果が見える、科学的成果、例えば、飛行機が、ある法則に沿って設計され、空中を飛ぶように、心理学の考えや法則が、「はっきり、こうなる」とは、なかなか見えるものではない。

いくら、うつや適応障害、あるいは、パニック障害という心の問題が今日問題になっても、ウイルスによって起きるものでもないし、MRIで、血流が悪いと出ても、それを改善して、心の状態が、はっきり、風邪が治るようにはいかないものである。というのも、うつや適応障害やパニックなどの心の状態を引き起こした原因とそれを治す方法を受け入れる、主体の心の状態が、自信喪失、自己否定、他者否定といった状態のままで、変わらない限り、言い換えれば、受け止め方が、変わらない限りなかなかよくはならないのである。

風邪の多くは、ウイルスといった、外からの影響によっておこるので、ウイルスと、身体の戦いであり、身体の抵抗力が高まれば、やがて、治るが、うつや、適応障害やパニック障害など心の状態は、その原因となっている、不安やストレスを跳ね返す、或いはそれに煩わされない抵抗力は、一朝一夕には望みにくいようである。

では、どうすれば、早く、心の状態が変わるのであろうか?

そのヒントは、風邪の治り方である。よく「うつは、心の風邪」といわれていたが−最近はあまり聞かないようだが−、「身体に学べ」ということである。身体は、各器官が、協力して力を強めるといわれ、私たちの身体が寝ている間にそれを行っているようだ。いわば、身体の力に任せておけば、やがて治っていくのである。

私たちの心も、思考、感覚、感情、意志などが協力して心の状態を強めていければ、良いと思うのだが、これが、なかなか難しい。何故かといえば、心は、いったん陥った苦悩は、なかなか手放せないからである。つまり、苦悩には、その心の内に根付いた、背景があるからである。

その背景を抱えたままの心の状態が、いつしか整理され癒されて、身体の状態のように、ある意味、「自然の状態」に落ち着けば、あとは、思考、感覚、感情、意志などが整い、不安やストレスに対応できる状態になるのである。

となると、心の内に根付いた、背景を持つ苦悩をどう整理し、癒していくか、が目下の課題となるといえよう。ただし、心の内に根付いた、背景を持つ苦悩を一番後押ししているのが多くはネガティブな思考であり、「独特な思考の使い方による、悩み方」が問題となるし、それらは、また個人、個人で違っている。しかし、よく見ていけば、ある人とある人はよく似た考え方をしていると、気づくことがある。

どうも、何をよしとして、何を嫌っているかが似ているのである。それぞれの、良しとしている価値観が似ているのではないだろうか。

普段、私たちは、自分の大事にしている価値観など、意識していないが、何かが、気になるときなど、その価値観の揺らぎが、底にあるのかもしれない。

転職して、仕事がうまくいかない、ミスをしてしまう、上司から叱責されるなどが続いたら、どうだろう。以前の職場は、上司も優しいし、アルバイトだったから、仕事自体、易しいし、毎日、普通に仕事出来ていたが、今度の職場は、厳しい上司と、仕事で求められるものが、自分には、難しい。自分には、この仕事をやる能力に欠けているのではないだろうか?また、ミスをして上司の小言や舌打ちが、気になり、ますます、追い込まれてしまい、ここ2〜3か月この状態が続き、会社に行くと、吐き気がしたり、体調を壊しかけている。

このままでは、続けられないのではないか、こんなことでは、この先、どうしてよいかとても不安になる、という悩み。

よくあるケースだが、転職という新しい事態に、不安はつきものなのだが、以前のアルバイトの職場の状態が、浮かんでつらさを感じてしまう。多分、以前の状態と、比べてしまうところが、また、つらさに拍車をかけていると考えられる。

つらいことや困難なことに出会うと、誰しも苦しむものだが、良い状態のときと比べてしまう人は、「こうなりたい(価値観)のに、こうなれない」という思いが強くなり、価値観の揺らぎを回復しようと自分にプレッシャーをかけるのでストレスになりやすい。

冷静に考えると、状況に応じて、仕事のやり方も変わるし、人は、厳しい人も多いし、特に上司になる人は、厳しかったり、怒りっぽい人は多いものである。ところが、彼の比較の基準―「上司は優しい人が良い。厳しい人は、無理」「仕事は、なるべく、やりやすい方がよい」等という価値観を、心の底に持っているとしたら、自分の置かれた状態に対して「とても大変な仕事だ」とか「仕事が難しすぎる」等と考えがちになってしまい、結果的に差を広げ、彼の不安をますます高め、追い込んでしまう。

また、以前の職場や学校での、自分が良い状態にあった時のことが思い出されると、現状の自分が比較によって、どうしても、良いものに思えず、値引きしてしまいがちである。一方で「こんなはずではない、もっと良い自分にならなければ」という思いのはざまで、苦しむ姿になっていく。

彼の思いの推移を見ていくと、最初のスタートは、無心で先入観なし、アルバイトは楽しかった、人間関係もよかった(感覚的に感じている)。転職して厳しい上司との難しい人間関係と仕事、前と比べるといやな感覚が、残って「自分はダメだ」となってしまいそう。このように感覚に左右されやすいと、嫌な感覚であれ、良い感覚であれ、浸ってしまい、ますま「自分はダメだ」という大雑把なネガティブ思考になりがちで、これが、彼の感覚に引きずられる思考の特徴。

例えば、夜道を一人で帰っていた小さい頃の不安な心が、思わず、がさがさと風に揺れた柳の木を幽霊と勘違いして走り逃げた姿と重ならないだろうか。そのもとになっているのは怖い、不安という感覚。ということは、何かに怖い、あるいは不安を感じたら、「幽霊」と重なってきそう。「幽霊」じゃないかしら・・。パワハラされるのでは、リストラされるのではないだろうか・・。このように無意識の不安、がそのまま「幽霊」のように悩ましているなら、早くただの『木』だと気づくことによって心はずっと軽くなりそうである。

こんな彼だが、さて、ここで、少しつらいけど、『勇気を持って、切り替える必要がある』、と考えられるとコントロールが効いてくる。いつまでも感覚に浸らないためには、実は現実の方向に動いてみることだ。仕事や上司のどこが、嫌なのだろうか、どうすれば、うまくいくのだろう。周りの人の動き方や、考え方を参考にするのもよいだろう。ここで、感覚に引きずられていた、ネガティブな思考が、現実の実際の場面への思考に切り替わったということである。ここで実体験を積むことである。可能性は、広まるのではないだろうか。

身体を動かす、方向を変えることによって、頭が活性化されるのは、私たちの日ごろの経験でわかることがある。受験勉強で、眠い時は、立って、歩いてみるとか、散らかった本やノートを片付けるなどをすると、頭が活性化され目が覚めてくるもの。身体を動かすという、より自然の状態に近くなり、意識が、身体の動作の方に沿って動き始めるようになると、思考や、感覚、感情も変化しやすくなるのではないだろうか。

やはり、私たちの心は、思考や感覚、感情、行動が、バランスよく働かなくては、うまく進めないということ、そしてそのためには、自然な心の働きを取り戻すことにかかっているのだと思う。実は、五感によって感じ取る、感覚には、限界があるということ。嫌な感じ、いい感じという具合に、大まかに感じ取っても、なんでそうなのかは、あまりわからない。嫌な上司のどこが、嫌と感じるのか、仕事のどこが、やりにくいのか、ここは、もう少し、経験を通してわかってくるものであろう。

そして、その経験に入るための態度、「初心忘るべからず」とは、世阿弥の言葉。それまで経験したことがないことに遭遇したとき、自分の未熟さを受け入れながら、その新しい事態に挑戦していく心構えとしての行動へ入るための奥深い言葉であり、人生の岐路で、その都度自分を戒め、奮い立たせる言葉として、とても意義深いものがある。

このように、自分の今後の人生に、不安や戸惑いを感じたとき、感覚の限界にとどまるところから、勇気を持って、一歩現実に向きを変えて体験に入っていく、それが人生の可能性を広げる一歩になることと思う。

 
 

バックナンバー.
●生き方の心理学1 〜心の可能性を広げる明晰な考えが、今後の人生を左右する〜
●ストレスを抱えて、なかなか前に進めないとき、カウンセリングが役に立ちます!
●職場の中で今、求められる心理学とは?
●心理カウンセリングを学ぶとどんなプラスの面があるのでしょうか?
●現代の心の問題、うつ、パニック、適応障害、への対応 〜心のバランスの回復を〜
●今、心に何が? 〜人と人をつなぐ心、その多様性への理解が問われている〜
●「物語」と「出会い」そして人の心
●心の視点 〜悩みの奥に何がある?
●あなたが、あなたを超えるときは?
●自分の心に出会うときは?〜今の場で、これ以上でもこれ以下でもない自分の姿〜
●共感と生活の充足 〜底で共感し、通じあう生命の姿〜
●心のアート 〜生命の姿〜
●夢の働きと人生のスタイル
●私たちの“心のアート” 〜“明日にかける橋”を見いだそう〜
●心を自由にさせてみたら?
●心の周波数を切り替えることで、あなたの人生が変わる?!
●危機の時代の心の在り方U
●危機の時代の心の在り方
●心は周りの世界と共鳴する〜創造と文化と私たちの生活〜
●現代社会のアキレス腱、若者の心
●プラス思考への鍵
●自分の回りの豊かさに気づいていこう
●心はいきもの、そしてシステム
●幸せの形と心の居場所
●自分探し青い鳥
●現代若者 考
●私のプチうつ体験
●心の切り替え能力

 


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